【オンライン開催】新しい時代のヒントがここに~最適化されたアジャイル組織とは~
https://flexy.connpass.com/event/208571/
に参加してきたので、そのときのレポート
トークテーマ1;「ウィズコロナでの個人やチームの働き方と開発組織の推移と変化について」
佐々木さん
去年の 4 月頃は、コロナの影響で学校が休校になっていた。
そこから、Classi の使われ方が変わってきた。
当初は、ユーザーがサービスにつながらない等の問題が生じ、社内が大混乱した。
渡辺さん
コロナによって、これまで以上に使われるサービスになったと。
佐々木さん
これまでは出社が当たり前だったこともあって、
ある程度会話をするなかでそういう溝が埋められていた。
リモートワークになると、会話が減り、テキストでやり取りする。
すると、これまで以上に溝を埋めるのが難しくなった。
エンジニアはテキストに慣れているが、それ以外の人は慣れていない。
そんな中で、エンジニアの意見を聞いたり、マーケターはテキストで降りてこない情報があったりした。
そこで、まだ最適な解は見つけられていないが、そういうことがあった。
リモートになると、伝えなければいけないことがテキストになる。
テキストで十分な情報を伝えることが難しいなと思っている。
高野さん
- 端的にいうと、売り上げが激減した。
- 開発チームのパフォーマンスが低下した。
- 端的に言うと、1ヶ月あがりのタスクの処理量が減った。
- コミュニケーションの悪化
- 具体的に言うと喧嘩とか。プライベートチャットの増大など。
渡辺さん
これをやったら良くなったとかありますか?
高野さん
何か依頼とかするときに、テキストのコミュニケーションは冷たい印象を抱くことが多い。
なので、何かを依頼するのではなく、そうせざる得ない状態にする。
slack でアラートを出すとか。
最近意識しているのは絵文字。
「やってください」と「やってください :bow:」は意味が全然違う。
渡辺さん
佐々木さんのところって、イシューを解決しようみたいなところで
広め方はどのようにされていましたか?
佐々木さん
弊社でもやりとりが険悪になることがあった。
何かしら議論が発生した場合に、それは何のためにやっているのか?ということに立ち返るようにした。
意見が強く感じるかもしれないが、目的はこうだよねっていうのを意識するようにしている。
絵文字はここ 1 年かなり増えた。
エンジニアが使ってる絵文字と、マーケターやバックオフィスが使ってる絵文字が全然違う。
エンジニアはハイコンテクストな絵文字が多い。
他の職種の人からしたらあんまり伝わらないなと思う(笑)
渡辺さん
高野さんの話で、開発速度は改善しましたか?
高野さん
改善しました。
やったことは、まずエンジニアに対して、朝今日達成することを書き込むチャンネルを作った
書いてない人には、書いてねっていう絵文字をつけるようにした。
また、エンジニアが参加しないような、非エンジニアの MTG にも参加してもらうようになった。
佐々木さん
弊社では slack を使っているが、slack の重要性が増したと思う。
slack に登場しないと、そもそもあの人は何やってるんだろうということになる。
slack に定期的に顔を出すようにする。
渡辺さん
非エンジニア系の人がメールの感覚で書き込むのをみて「なんだこれ」ってなることありますよね。
高野さん
弊社はツールでいうと、Atlassian が良かった。
みんなの仕事を Atlassian に書いてねっていうことをした。
ロードマップと違うことをやっても良いけど、それが見えないのは良くないよねって思った。
渡辺さん
弊社はチケット管理だと Clickup というのを使っている。
コロナ前では付箋とか使ってたけど、リモートで Miro というツールを使うようにした。
以前まで付箋だと写真撮っても流れちゃったけど、Miro だとデータとして残るので良いと思っている。
開発以外の人も使うようになって、社内のリテラシーが上がったのも良いことだと思っている。
質疑応答
Q.
チーム横串でのコミュニケーションを活性化させる方法が知りたいです!
A.
佐々木さん
まさに課題を感じている。
最初に紹介したようにチームがいくつかある。
チーム内のコミュニケーションはうまくいってると思う。
朝会したり、おやつ会をしたりしている。
一方で、チーム外の人のコミュニケーションは難しい。
一回、discord を取り入れたことがある。ここで雑談しましょうという位置付け。
だが、ツールが増えたことにより廃れていった。
高野さん
会議が大事だと思っている。
エンジニアチームを非エンジニアチームの MTG に参加させる例をさきほど紹介しましたが、
良い例と悪い例がある。
うまくいったのは、マーケティングの MTG
そもそも、誰に・どのような訴え方をするかという内容だったので
メールの自動化とかエンジニアからも意見が出ることがあった。
また、すぐに行動に移せるので、効果も分かる。
Q.
アジャイル開発自体はフルリモートでもうまくいくケースはあると思うのですが、企業風土といったところは薄まってしまうケースがあると思うのですが、そのような課題をどのように解決されましたか?
A.
佐々木さん
確かにそうだなと思って、薄まる傾向にあるなと思った。
リモートになったことで透明性があがったこともあった。
会議で参加してる人だけが知ってることが決まっているとかあるが
リモートになったら録画されてたり議事録が残ったりする。
高野さん
企業風土が薄まると言う面で、新入社員とかでパフォーマンスが下がったとかはないのだが
上司の役割としては、面白くしていくこと。
どういった形で情報を受け取るのがいいのか、音声・ビジュアルなど。
渡辺さん
従業員の半分以上が、店舗で働いている人だったりします。
なのでコロナ以前からその問題はあった。
コロナ以前から対策をするようにしていた。
トークテーマ2;「アフターコロナに向けた個人やチームの働き方と開発組織について」
高野さん
先ほど言いましたけど、薄くなるという意味でいうと
時間の感覚が薄くなったと思う。
飽きない・面白い職場ってどんなものだろうと思うのですが
- 決定権
- 多様性
- 女性や外国人などのマイノリティを増やしたいと思っている。
渡辺さん
多様性というのは重要なテーマだと思います。
佐々木さん
このテーマ難しいなと思っているのだが、
課題感を感じているのは、
- 会社への所属意識
- 新しい人が入ったときのオンボーディング
を考えなければならないテーマだなと思っている。
また、リモートワークツールならではのコミュニケーションにも慣れてきた。
ミーティング終わりに手を振るということをしている。
これが結構いい。
渡辺さん
アフターコロナにおける、オンボーディングの難しさというのを感じている。
渡辺さん
ドキュメント管理はアフターコロナで何か感じているものはありますか?
佐々木さん
ドキュメント自体は変わらないだろうなと思っているが、
これまで以上にドキュメントが大事だと思う。
コロナ以前だと、その場にいるひとに「これどうなってましたっけ?」ということが聞けたけど
リモートになったらドキュメントの重要性が上がってくる。
質疑応答
Q.
ドキュメントで、うまく伝わらないとかありますか?
A.
高野さん
アプリ的な UI がいいと思う。
この 1 年でエンジニアの文章至上主義やディスレクシアな人がいる。
そういう人たちのために、違った媒体で伝えるのが重要で
そこで使ってるのが Figma です。
Q.
メインのプロダクト開発とは別に、スポット的な開発プロジェクト(受託など)が発生した場合にメインとプロダクト開発と同じようにスプリントを採用しますか?
高野さん
バグは起きたら他の全てを後回しにしてやったりもする。
重要なのは、2 週間の間何も入れないでそのタスクだけをやるというのに対しては懐疑的
佐々木さん
スクラムとかのほうが、スポット的なものが入ってきたときに判断がつくのでいいと思っている。